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Tool 7 Last Drop 追い込み法

Lesson 7

Tool  7  のゴール

残された時間で、理解不足の箇所を完全消化

4回転目に入る頃にはいよいよ試験も間近です。追い込み時期に重要なことは、自分の理解不足箇所がどこかを把握し、試験当日までにその箇所を素早くみつけ、徹底的に潰すことです。

そこで、4回転以降の勉強に、『Last Drop Book』を取り入れていきます。『Last Drop Book』とは、Last Drop (最後の一滴)自分が最後まで理解できなかった箇所を過去問から抜き出し、それを専用ノートに記して、理解していないことだけを集めた、自分専用の究極のブック(本)を作るというものです。

動画 (1/2)

多くの人がやってしまう、ノートまとめの落とし穴

「勉強する=ノートに書く」と思い込んでいる人が多い気がします。しかし、ほとんど何も分からない状態の、勉強を始めたばかりの時点で、色ペンなどを用いて綺麗にまとめても、無駄が多すぎるのです。

また怖いことは、手を動かしている分、勉強をした気になってしまうということです。いくら作業量を増やしても成果がでなければ無駄な作業であると言えます。

Last Drop Book のメリット

それとは対照的に、『Last Drop Book』では、過去問4回転目に入る、追い込み時期に初めてノートにまとめる作業をします。

自分が理解不足の箇所のみを記入するので、作業量を極端に減らすことができるだけでなく、最後の貴重な時間を、理解不足箇所を潰すことだけに集中して使えるので、より効果的です。

さらに、自分の理解不足箇所は全て『Last Drop Book』に入っているとなれば、最後はこれだけを勉強すればいいという安心感と、過去問や参考書に戻ることがなく時間を大幅に節約できます。

『Last Drop Book』を完全に理解した時には、過去問集完全攻略と自信を持って言えるでしょう。

Last Drop Book 作成方法

『Last Drop Book』は、あなた専用の理解不足ミニ問題集を作るイメージです。

まず、B5ルーズリーフを見開きで使い、左側に問題分、右側に答えと解説を書いていきます。選択肢の中から、自分が苦手としている事柄だけを抜き出し、それに対する問題を自分で作ります。実際の過去問での問番号と、自分で作った問題を左側に書き、右側にはその答えを過去問の解説や参考書を参考に、自分が理解しやすいようまとめましょう。

キーワードとなる言葉にアンダーラインを引いたり、図などを加えて覚えやすいよう工夫してもいいですね!

5回転目以降は Last Drop Book のみ!

動画 (2/2)

5回転目は最後の仕上げ作業になってきます。5回転目では、過去問題集は使いません。ここからは、理解不足箇所を潰す作業に集中したいので、『Last Drop Book』のみで問題を解いていきます。

問題を解く際には、右側の答え・解説部分を隠し、2回転、3回転目同様、ノートを使って解いていきます。そして、右側を使って答え合わせをし、自分で書いた説明文にもしっかり目を通しましょう。必要であれば参考書も使って理解を深めるようにしましょう。

理解不足箇所を1つ1つ確実に潰していくような意識で進めていきましょう!

時間が許す限り、Last Drop Book を復習

5回転目も終え、試験当日までまだ時間が残っている場合は、はてなブックを使ってさらに6回転目、7回転目とこなしましょう。

追い込み時期に注意すべきことは、最後に焦って、大手の塾などが作成する模試の問題に執着して勉強してはいけないということです。何度も述べているように、過去問攻略が最短でもっとも確実に合格に近づける勉強法です。予想で作られた新規問題に手を出すよりも、過去問・『Last Drop Book』を搾り尽くすように、10回でも20回でも解いた方がよっぽど効果があります。

なぜなら、新規問題と言っても、選択肢全てが新しい内容で構成されることはほとんどなく、だいたい過去の内容と一緒に混ぜて選択肢に出てくるので、新規問題も、過去問を攻略することで応用できるのです。

また、最後の最後まで、『Last Drop Book』の完成に努めましょう。引っかかった言葉などは、その都度、『Last Drop Book』に書き足していき、過去問、参考書に戻らなくても、「はてなブックさえあれば、自分の分からない部分をすぐに見つけ出し、復習できる」という状態にしましょう!!

あとは自信を持って、会場に向かうだけ。

『Last Drop Book』を完成させた途端、より一層自信に満ち溢れていることに気がつきます。

試験当日は、『Last Drop Book』を持って、笑顔で、試験会場に向かいましょう!

ここまでやって来たら、必ず結果がついてきます!

試験当日は、周りの雰囲気に飲まれて過度の緊張状態にならないように、試験当日に気をつけるべきTipsにも目を通しておきましょう。

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